夜空にはいつの季節もたくさんの星座がかがやいています。昔から人々は明るい星たちのならびかたを見てさまざまな星座を考えてきました。秋の星座で有名なものは・・・ペガススの四辺形やアンドロメダ座、そしてカシオペヤ座でしょうか・・・でも右の写真の星のならびはなにかに見えないでしょうか。
大きな目をしてながーい両手を大きくひろげてこちらを見ています。胴体はみじかくて足もちょっと短め。片方の目がちょっと小さいのはきっとウィンクしているのでしょう。そう、あたまでっかちの宇宙人ETです。この天体、じつはカシオペヤ座という星座にあって秋になるとよく見えるのですが、小さくて肉眼ではわかりません。望遠鏡を使うとこんな遠くの星座(?)が見えてきます。実はこれ“散開星団”なのです。
夜空にかがやく星座の星たちはみんな太陽とおなじ恒星です。太陽系に地球人がいるのだから、たくさんの宇宙人がいても不思議はありません。でも、わたしたちの天の川銀河には地球にしか生命はいないという人もいます。もし、そんなETがいたらとっくに地球をおとずれて発見されているはずだというのです。
アメリカでは数十年前、直径300mもあるアレシボ電波天文台のパラボラから球状星団M13に向けて電波を発信しました。ものすごく星が密集しているだけでなく、年齢も古いので、高度に進化したETがいそうな気がしますが、もしもいたらきっと返事をくれるだろうというのです。でも、約2万光年の距離にあるM13の住人がすぐに返事をくれたとしても約4万年後のことになってしまいます。
わたしたちの太陽はじつは2000億個の星の集まりである天の川銀河の中の星のひとつにすぎないのですが、この天の川銀河を外から見たらどうなっているでしょうか。きっとアンドロメダ銀河M31のように見えるでしょう。この銀河はわたしたちの天の川銀河とうりふたつ、やはり2000億個ほどの星の大集団です。でも230万光年ものかなたにあるので、外から渦巻銀河として見ることができるのです。わたしたちの天の川銀河には地球人というETがいることはたしかです・・・そうするとM31にETがいたとしても不思議はありませんね。そして230万光年もはなれているので、いくらETでも地球まではやってこれないのだと考えるのはどうでしょうか。